ご飯を温めますか?
いや、温かいご飯が冷めることによってデンプンがβ化してレジスタントスターチに変化するので、このままで良いです。(ニヤリ)
今日は、「冷や飯」に対する日本人のネガティブなイメージを覆(くつがえ)したい。
元来、冷や飯=残り物の悲哀(ひあい)というイメージや、「冷や飯を食う(冷遇される)」という言葉が示すように、私たちは長年、冷や飯そのものが持つ本質的な価値を見過ごしてきたのではないだろうか。
現代の栄養学において、冷や飯はむしろ「意図して選ぶべき主食」として再評価されている。
お米を炊くことでα化(糊化)したデンプンは、冷める過程でβ化(老化)し、「レジスタントスターチ(難消化性デンプン)」へと変化する。
これが、冷や飯をただの残り物ではなく、機能性食品へと昇華させている。
具体的には、以下のメリットが挙げられる。
・血糖値の上昇抑制→消化吸収が緩やかになるため、食後の血糖値スパイクを防ぐ効果が期待できる。
・ダイエット効果→消化が遅くなることで腹持ちが良くなり、結果として間食を減らす助けとなる。
・腸活促進→レジスタントスターチは、大腸まで届いて腸内細菌の餌となり、食物繊維と同様に腸内環境を整える役割を果たす。
この事実を初めて知った時、僕はタイムマシーンに乗って、中学生だった自分に会いに行きたくなった。
かつて電子レンジのない家で育ったことに、どこか拭いきれない劣等感を感じていたあの頃の自分に、「それは不幸なことではなく、実は理にかなった健康的な食生活だったんだ」と伝えて、勇気を与えたかった。
今夜はちょうど、キッチンには冷や飯があった。朝作った味噌汁を温め、ハンバーグとサラダを添えただけのシンプルな夕食。
頬(ほお)張(ば)ると、冷や飯の特有の独特の噛(か)み応(ごた)えとモチモチ感が心地よい。
ハフハフと熱さをこらえる必要のない「ノー労力」な食事。
電子レンジのスイッチを押さない「ノー電力」な選択。
それらすべてが、今の私にはとても贅沢に感じられる。
「冷や飯、ウメー」 、この食感と旨味を噛(か)み締める。
冷や飯の効能を知る人が増えれば、この合理的な食文化は必ずや静かなブームを呼ぶはずだ。
*なお、冷や飯がβ化されてレジスタントスターチになったとて、温め直してもその成分は失われないので、チャーハンにしても良いし、どうぞ温かいのがお好きな方は温めてください。
★今日の1曲★
Ben Folds Five – Song For The Dumped
Ben Folds Fiveが1997年に発表した代表曲で、女性に振られた怒りをストレートにぶつける過激な歌詞と、荒々しいピアノ・ロック・サウンドが特徴です。失恋の悲しみを通り越したブラックユーモアあふれる楽曲として、バンドの強烈な個性を象徴する一曲として知られています。

