ドミピ(ドミノピザ)ユーザーは、いつも悩む生き物である。
こと、ハイパー・ドミピ・ユーザーに至っては、みんながよく経験するハードルを一個一個クリアしてきた。
ドミピは、まず、多様な注文方法が存在し、ドミピのCMを見た瞬間ウェブサイトまたはスマートフォンアプリ、電話で注文ができるので、いつも誘惑に負けてしまう。
そして看板を見かけ、お財布に余裕のある時に「今日は、ドミピ日和(びより)だ!」と思い込んだら吉日、ウィーンと自動ドアを潜(くぐ)り抜けて、身なりのキレイなボーイズ&ガールズ店員さんに会釈(えしゃく)をしているのである。
そして、ハイパー・ドミピ・ユーザーにもなると、お店でいつの間にかやっているクーポンやキャンペーンを大体年間スケジュールで理解しているのだが、店員さんにクーポンを所持しているか否かを聞かれた時に、いつも気取って笑顔で、「もってないです」と答えてしまう。これは自分が店員さんのレジのオペレーション時間を短縮し、気のいいお客さんという印象を与える術(印象操作)である。
ただ、現代のハイパー・ドミピ・ユーザーは、ピザのカスタマイズの自由度、トッピングの種類や生地の種類、サイズなどをスマホやパソコンで公式サイトのメニュー表をいつも眺めているので、注文時にロスがないのである。
ただ、この点で、エリート・ドミピ・ユーザーは、店舗での注文や電話での注文時に店員さんに誤解を生じさせないために、少しハニカミながらも適当な注文をせずに「海老VS蟹 クワトロ」と瞬時に正式名称を言ってしまう。
例え、今日、職場や家庭で嫌なことがあったとしても、「クワトロ・ハッピー」と口に出して注文してしまう。
ただ、ハイパー・ドミピ・ユーザーに至っては、お店と自分にお得なコスト計算をし、クリスマス時期である今を有効にするため「はやめのクリスマスパーティー応援キャンペーン、お持ち帰りをするとピザ1枚でSサイズが¥700~が2024年12月20日金曜日まで」開催中であることを理解しているので、例え、自分でパーティーを主宰(しゅさい)し、メンバーを組める立場にいない、クリボッチだとしても、ポーカーフェイスでパーティー気取りで買ってくるのである。
誰にも支配されない1人クリスマスパーティー最高じゃないか。