MENU
  • ホーム
  • 新着記事一覧
  • 著者情報
  • サイトマップ
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
オモシロ記事工場
オモシロ記事工場:Re:vision 6.0
  • ホーム
  • 新着記事一覧
  • 著者情報
  • サイトマップ
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
  • ホーム
  • 新着記事一覧
  • 著者情報
  • サイトマップ
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
オモシロ記事工場
  • ホーム
  • 新着記事一覧
  • 著者情報
  • サイトマップ
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. エッセイ
  3. おじいさんのひきだし
  4. 【エッセイ】おじいさんのひきだし。第3話 ハゲダツにまつわる伝記

【エッセイ】おじいさんのひきだし。第3話 ハゲダツにまつわる伝記

2026 7/31
エッセイ おじいさんのひきだし
2026-07-31
スポンサーリンク

【前回までのあらすじ】
あんなこと、できたら。
そんな夢を詰め込んでいたはずの机のひきだしからやってきたのは、未来の孫と一匹のネコ。
「おじいさん、今のままじゃ未来は真っ暗だよ」
なまてんどうさんとの輝かしい未来を信じて疑わなかった僕に、孫は無情な予言を残し、ネコだけを置いて未来へとトンズラ。
そこから始まった、『ライフチェンジプロジェクト』。
21世紀仕様のスマートな大人部屋を目指してDIYに励み、自腹で挑む「川口技研 スベラーズ」のアップデート。甘くて冷たい夏のリーサルウェポン『鬼れん乳』で理性を粉砕しながら、オレは今日も未来を変えるために戦う。

現在46歳になった僕が、ふと、頭の中の時計の針を大きく巻き戻して思い出す「熱狂」がある。それは2000年前後、僕が名古屋にある名城大学に通う大学生だった頃のことだ。

当時の日本には、今では信じられないかもしれないが「ハーゲンダッツの路面店(実店舗)」が当たり前のように存在していた。コンビニエンスの冷凍ショーケースから発掘するのではなく、ガラス張りのオシャレな店舗で、丸くすくわれたアイスクリームを頬張(ほおば)る。それは、大学生にとって至高の贅沢だった。

だが、当時の僕は少し事情が違った。なぜなら「実家暮らし」の「バイト戦士」だったからだ。家賃も食費もかからない実家という難攻不落(なんこうぶらく)の要塞(ようさい)に守られ、稼いだバイト代はすべて自分の懐(ふところ)へ。異常なまでに羽振りが良かった僕は、ある野望を抱いていた。

今回は、そんな当時の僕が熱心になった、知る人ぞ知る「ハゲダツのVIP制度」についての伝記をここに記しておこうと思う。

孤独のソロ・クエスト

大学の講義を終え、友人たちとキャンパス周辺で「じゃあな」と手を振って別れる。彼らが帰路につく中、僕の足は密かに、しかし確かな足取りでハーゲンダッツの店舗へと向かっていた。

当時の僕は、決まって映画『猿の惑星』のTシャツにハーフパンツという出立ちだった。そんなカジュアルな格好の大学生が、一人でオシャレなアイスクリームショップへ静かに吸い込まれていく。

しかし、この「単独行動」には理由がある。

誰かと予定を合わせるのではなく、己のペースでストイックに店舗へ通う必要があったのだ。それに、実家暮らしの潤沢な資金をフル活用し、一人だけ毎回のように豪遊するブルジョアな姿を友人たちに見せつけるのも、どこか気が引けたというのもある。

誰の目を気にすることもなく、己の欲望と真剣に向き合える聖域。それが、一人きりのハゲダツだった。

ワッフルコーンと30個の壁

ショーケースの前に立ち、迷うことなく「ワッフルコーン」を注文する。

通常のカップやコーンではなく、プラス料金を支払うことで選べる、少し大きくて香ばしいワッフルコーン。サクサクとした歯触りと生地のリッチな甘みに、濃厚なアイスクリームが溶け込んでいく味わいはまさに至高だった。単価の高いハーゲンダッツで、さらにワッフルコーンへ課金する。実家暮らしという最強の環境が生み出した、若き日の「無敵の味」である。

そして、会計時に紙のスタンプカードを差し出す。

アイスクリームを買うたびにポン、ポンと押されていくスタンプ。そのゴールは約30個。決して安くないアイスに課金を続け、30個ものスタンプを集めるのは一種の修行に近い。孤独だからこそ味覚は研ぎ澄まされ、猿のTシャツ姿の大学生は一人、ワッフルコーンの端っこをかじりながら、来るべき「その日」のためにひたすらスタンプを積み重ねていった。

選ばれし者のプラスチックと、誕生月の奇跡

苦行の果てには、とんでもないご褒美が待っていた。

30個のスタンプを満たしたスタンプカードを差し出すと、店員さんは礼儀正しくかしこまった態度でそれを受け取り、代わりに「光り輝くプラスチック製のVIPカード」を授与してくれた。それは単なるポイントカードではない。選ばれしハゲダツ・エリートのみが持つことを許された、最強のステータスシンボルだ。

そして、このプラスチックカードが本領を発揮するのは、年に一度訪れる「誕生月」である。

誕生月になると、自宅のポストに一通のハガキが届く。それを握りしめて店舗へ向かい、レジでプラスチックカードと共に提示すると、なんと「パイントサイズのアイスクリームが丸ごと1個無料」でもらえたのだ。

473ml。ズッシリと重いあの巨大な円柱型のパッケージ。

普段はスーパーの特売日でも手が出ないような高級品が、タダで手に入る。

あのパイントを抱えて家路につく途中の公園で食べる、なんとも言えない無敵感と高揚感。スプーンを直接突っ込んで食べるという背徳的な行為は、最高の誕生日プレゼントだった。

語り継ぐべき「ハゲダツ」の遺産

時は流れ、2013年には日本国内からハーゲンダッツの実店舗は姿を消してしまった。あのプラスチックカードも、誕生日のパイント無料ハガキも、今となっては幻のシステムである。

46歳になり、様々な経験を経てきた今の生活も悪くはない。しかし、スーパーで小さなカップのハーゲンダッツを買うたびに、あの分厚いプラスチックカードの感触と、巨大なパイントサイズを抱えた無敵の学生時代の記憶が鮮明に蘇ってくる。

この伝記として、あの甘く狂おしいハゲダツの記憶を、ここに永遠に保存しておきたい。

今日のおすすめ音楽

NIKO NIKO TAN TAN / 想像
OCHAN(Vo/Synth/Gt)、Anabebe(Dr)、Drug Store Cowboy(映像/Art)で構成され、音楽と映像を同軸で制作する異色のクリエイティブユニットです。様々なジャンルを飲み込んだ変幻自在のミクスチャーサウンドに、不穏さとポップさが絶妙なバランスで混ざり合う唯一無二の音楽性。映像ディレクターがメンバーにいる強みを最大限に活かし、目と耳の両方でリスナーを異世界へと引きずり込む圧倒的なパフォーマンスを誇ります。常に型にはまらないアプローチで最先端のオルタナティヴ・ダンスミュージックを更新し続ける、ライブハウスでも大暴れ必至の注目株。そんな彼らが放つ本楽曲は、ドープな電子音とバキバキの生ドラムがとんでもない化学反応を起こす極上のキラーチューンです。聴けば聴くほど頭の中で想像力が爆発し、気がつけば理屈抜きで身体が踊り出してしまうような、強烈な中毒性と爆発力を持った一曲。

読んでくれた人の足あとの数(PV) ⤴ 9
スポンサーリンク

にほんブログ村に参加し、健闘しております。
みなさまにたくさんこのサイトの記事を読んでいただくことで、PVランキングが評価されます。ぜひ他の記事もたくさんお読みください。

オモシロ記事工場のPVランキング最高位は500位です。
(2024年4月当時)

この記録を光栄に、再び目標にして日々記事を更新していきます。
にほんブログ村全参加ブログ数 
1,042,820サイト(2026年7月現在)

にほんブログ村に参加しています。

エッセイ おじいさんのひきだし
  • Home
  • 新着記事
  • エッセイ
  • 🍓イチゴジャム工場🍓
おしながき
Enable Notifications OK No thanks