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エッセイ[新]白湯を嗜む刻,ツウ。第7話 『無題』

2026 4/03
エッセイ 新さゆ2
2026-04-03
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僕は、中学3年生の1学期の期末テストの時に国語で40点を取った。

担任で国語教師の奥村先生から、テストの採点済みの答案用紙を配られる時に、自然に出た言葉。

「ワタナベミツテル、どうしたんだ?最初の4割が完璧なのに、あと白紙だぞ。」

クラスで爆笑が起こった。

勘の良い中学3年生ならば、分かる話。

40点だったのだ。

高得点を狙い過ぎて、丁寧に文章問題を解答していたら、4割終えたところでテストの時間が終わってしまったのだ。

先生の「いつものお前なら8割完璧なのに」というお節介のはずだった。

しかし、クラス中に国語40点ということがバレて、その印象で中学生活が終わるのも嫌だったので、夏場に国語を猛勉強した。塾にも通い、憑(とりつ)かれたように机に向かった。

それ以来、国語の鬼になり、高校入試の試験では、国語だけ満点を取った。

高校卒業後、一年浪人して予備校に入ったのだが、その秋の早稲田・明治大学模擬試験で満点を取り、その模擬試験の結果は、偏差値が「-(ハイフン)」だった。つまり、判定不能だったのだ。

その時、あの中学3年生の1学期の期末テストで40点を取り、クラス中で大爆笑が起きていなかったら、この結果はなかっただろう。いままで国語を猛勉強してきて本当によかったと心から感じた。

あれから、社会に出ていろいろな文章を書いて、会社に提出したりするたびに、「丁寧で分かりやすい文章だ」と上司に褒(ほ)められ、読み書きは、得意だと自負できるようになった。

そんな僕も今は、その得意な読み書きを活かして物書きをしている。

今日の学びの曲
amazarashi – 『無題』

絵を描くことが得意だった絵描きの人生の顛末(てんまつ)の曲

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