僕が成人になって、コンビニでおつまみを毎日のように買っていた時のこと。
ちくわよ、ちくわ、あなたはなぜ、穴があいているの?
天の声は言った。「きゅうりを挟むためだよ。」
いや、違う、ちくわを作るときに、鉄の棒みたいなのに魚のすり身を巻いて、焼くから、その棒の穴なんだよ。ちくわ工場を見学した時に見たもん。
そして、コンビニエンスのおつまみコーナーでスティックサラミソーセージを凝視していると、僕は気づいてしまった。
サラミソーセージの幅が、ちくわの穴の直径にそっくりなのだ。
そして、自宅に帰って、ちくわの穴にスティックサラミソーセージを差し込んでみた。
ヤバ旨い。簡単すぎる。
これなら、毎日のおつまみとおやつとして、カロリー的なの気にしなくていいし、コストも安いし。
こうして、僕は、ちくわとスティックサラミソーセージを毎日買っていく人として、夕方のコンビニエンスのバイトさんに認識されたし、
ちくわコーナーを覗いたときに、ちくわがなかったりすると、
バイトさんが近づいてきて、「ごめんなさい、今日はちくわを切らしてしまっていて。」
と、こちらが申し訳なくなるような謝り方をされてしまったり。
ちくわとサラミのお兄さんとして、そのコンビニエンスでは認識されていたけど。
もしもだよ。「ちくわとサラミのあんちゃん、また来たぜ。」ってバックヤードで噂されてたとしたら、恥ずかし悔(くや)しいぜ。
これを書いた人
ワタナベミツテル
オモシロ記事工場のオーナー
*今回のライターとブロガーの甲子園の企画に僕も参加したくなり、僕自ら、割り込みしました。