月刊セレクト・オレスペシャル2025年6月号

オモシロ記事工場のワタナベミツテルがお送りする月刊セレクト・オレスペシャルは厳選音楽プレイリストです。
Spotifyのプレイリスト楽曲のYoutube動画と解説をご用意しました。

Spotifyのプレイリストはこちらです。


Spotifyは、音楽やポッドキャストが聴き放題になるサービスです。

スマートフォンやパソコンにアプリをインストールすることで、世界中の様々なジャンルの音楽や、興味深いポッドキャストを好きなだけお楽しみいただけます。

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Youtube動画と解説は以下です。

①MajiでKoiする5秒前 * 銀杏BOYZ

銀杏BOYZによる「MajiでKoiする5秒前」は、もともと竹内まりやが作詞作曲し、広末涼子が歌ったデビュー曲のカバーです。

「MajiでKoiする5秒前」は、恋が始まる瞬間のときめきと、その直前の繊細な心の動きを、ポップでストレートに表現した青春ラブソングです。多くの人の共感を呼び、広末涼子の代表曲の一つとなりました。

この曲は、片思いの女の子が意中の相手に告白する、あるいは自分の気持ちを伝える「まさにその直前」のドキドキする心情を歌ったものです。タイトルにもあるように、告白の「5秒前」という極限の緊張感と期待感が、瑞々(みずみず)しく描かれています

②エンドレス * サカナクション

サカナクションの「エンドレス」は、2011年リリースの5thアルバム「DocumentaLy」に収録されている楽曲です。山口一郎が制作に約8ヶ月を費やした力作で、彼自身も「書き上げた時に泣いた」と語るほど思い入れの深い曲です。

この曲は、静かなイントロから始まり、夜に一人でいるような情景や、遠くで聞こえる救急車の音など、孤独感を漂わせる描写があります。歌詞には、「誰かを笑う人の後ろから僕は何を想う?」といった自問自答が繰り返し出てきて、他者と自分との関係性や、自分自身がどうあるべきかを探るような内省的なテーマが込められています。

山口一郎は、この歌詞がYouTubeのコメント欄からインスピレーションを得たと語っており、様々な意見が飛び交う現代社会の中で、何を考え、どう行動すべきか、という問いかけが感じられます。間奏では考えが深まり、様々な声がなだれ込んでくるような感覚が表現され、大サビにかけては、何かを悟ったり、覚悟を決めたりするようなドラマティックな展開を見せます。

「エンドレス」は、単なる感情の描写にとどまらず、聴く人に希望や優しさを見出させるような、深遠なメッセージを持つ楽曲と言えます。

③POIZON *相川七瀬

相川七瀬の「POISON」は、1997年7月2日にリリースされたシングルで、彼女のヒット曲の一つです。

この曲は、織田哲郎が作曲・編曲を手がけており、相川七瀬のトレードマークである力強くハスキーな歌声と、ロックテイスト溢れるサウンドが特徴です。

原曲は布袋寅泰の「POISON」で、1995年1月25日にリリースされた彼のソロキャリアにおける代表曲の一つであり、大ヒットを記録しました。

歌詞の内容としては、愛憎や葛藤、そして深い愛ゆえの「毒」のような感情が描かれています。相手への強い執着や、裏切りに対する憤り、それでもなお相手を求めてしまう複雑な心情が、ストレートな言葉で表現されています。

例えば、「毒のように私に回り続ける」といったフレーズは、恋愛における中毒性や、相手への依存的な感情を示唆していると考えられます。また、「もう誰も私を止められない」といった表現からは、情熱的で破滅的な愛が感じられます

全体的に、情熱的でダークな雰囲気を持ちながらも、相川七瀬らしい強さと美学が感じられる楽曲と言えるでしょう。

④THE YELLOW MONKEY * バラ色の日々

THE YELLOW MONKEYの「バラ色の日々」は、1999年12月8日にリリースされた20枚目のシングルであり、バンドが活動休止を発表した後にリリースされた最初のシングルです。この曲は、バンドの新たなスタートを示すかのような、ポジティブで力強いメッセージが込められています

活動休止という状況下で制作されたにもかかわらず、この曲は未来への希望や、困難を乗り越えていく決意を歌っています。過去を振り返りつつも、前向きな「バラ色の日々」を掴み取ろうとするバンドの姿勢が色濃く反映されています。吉井和哉(ボーカル)は、バンドのこれまでの道のりや、メンバーそれぞれの苦悩と再生を歌詞に込めたとされています。

楽曲は、ストリングスやホーンセクションを取り入れた壮大なアレンジが特徴で、従来のグラムロック色が強かったイエロー・モンキーの楽曲とは一線を画しています。ポップでありながらも、ロックバンドとしての芯は失われておらず、普遍的なアンセム性を感じさせます。

歌詞には、「砂漠の真ん中で見つけた泉のように」、「夜明けの光が差すように」といった、暗闇から光へと向かうイメージが多く登場します。また、「バラ色の日々を」という繰り返しのフレーズが、困難な状況を乗り越えた先に待つであろう輝かしい未来への願いを強く表現しています。これは、バンドが一時的に活動を休止する中で、ファンに向けても「また会える日には、きっと良い方向へ進んでいる」というメッセージを伝えているようにも解釈できます。

「バラ色の日々」は、THE YELLOW MONKEYが一度立ち止まり、そして再び進むための転換点となった重要な楽曲です。バンドの苦悩と再生、そして未来への希望を歌い上げた、ファンにとっても非常に思い入れの深い一曲となっています。

⑤指切りげんまん * RADWIMPS

この曲は、文字通り「指切りげんまん」という約束の行為をモチーフにしながら、人と人との関係性や、言葉では表現しきれない心の繋がり、そして約束の重さを深く掘り下げた楽曲です。

歌詞の中では、幼い頃の約束が持つ純粋さや、それが大人になっても心に残る様子が描かれています。また、単純な約束の歌ではなく、相手を信じることの尊さ、そしてもしその約束が破られたとしても、そこに存在した感情や時間の意味を問いかけるような、哲学的な問いかけも含まれています。

メロディーは、RADWIMPSらしい繊細さと力強さを兼ね備えており、感情の起伏を丁寧に表現しています。聴く人によっては、過去の約束や大切な人との絆を思い起こさせる、ノスタルジックで温かい気持ちになる曲でもあります。

全体として、「指切りげんまん」は、単なる童謡の引用に留まらず、人と人との約束や信頼、そして深い愛情といったテーマを、RADWIMPSならではの視点で描いた、心に響く一曲と言えるでしょう。

⑥深呼吸 * ハナレグミ

ハナレグミの「深呼吸」は、2004年のアルバム『hana-uta』に収録されている楽曲です。

映画『海よりもまだ深く』主題歌
監督:是枝裕和 出演:池松壮亮

この曲は、そのタイトルが示す通り、忙しい日常の中で一息つき心身を落ち着かせる「深呼吸」のような時間を歌っています。飾り気のない言葉で、何気ない風景や感情が綴られており、都会の喧騒から離れ、心が解き放たれるような感覚を聴く人に与えます。

ハナレグミ(永積タカシ)の温かく包み込むような歌声と、アコースティックギターを中心としたシンプルなサウンドが特徴で、複雑なアレンジは用いられていません。聴く人の心に直接語りかけるような素朴さが魅力です。

⑦無題 * amazarashi

amazarashiの「無題」は、2010年リリースのミニアルバム『爆弾の作り方』に収録されている楽曲です。amazarashiらしい、哲学的な問いかけと人間の本質に迫る歌詞が特徴的です。

この曲は、「人生の意味」や「幸福とは何か」といった普遍的なテーマを、秋田ひろむ(ボーカル)の独特な視点と表現で描いています。
歌詞は、自分自身が何者であるのか、なぜ存在しているのかといった根源的な問いを投げかけます。明確な答えがあるわけではなく、問い続けること自体に意味を見出そうとする姿勢が感じられます。

一般的な「幸福」のイメージとは異なる、amazarashiならではの幸福観が提示されます。それは、困難や苦悩の中にも見出される光や、完璧ではないからこその美しさといった、多角的な視点から幸福を捉えようとするものです。

タイトルが「無題」であること自体が、この曲のテーマを象徴しています。つまり、明確な答えや形がないもの、言葉では表現しきれない複雑な感情や思想を歌っていることを示唆しています。

全体として、「無題」は、人生における曖昧さや不確かさを受け入れつつも、それでもなお何かを求め、問いかけ続ける人間の姿を、amazarashi独特の文学的な歌詞と、感情に訴えかけるメロディで表現した楽曲と言えるでしょう。

大好物 * スピッツ

スピッツの「大好物」は、2021年11月24日にリリースされたシングルで、映画『きのう何食べた?』の主題歌にも起用されました。

この曲は、日々の暮らしの中にあるささやかな幸せや、大切な人との穏やかな時間を「大好物」と表現し、そのかけがえのなさ、尊さを歌い上げています。スピッツらしい温かく優しいメロディーラインと、草野マサムネ独特の比喩的な歌詞が特徴です。

歌詞の中には、具体的な「大好物」が描かれているわけではなく、聴く人それぞれの心の中にある「大好物」に寄り添うような、普遍的なメッセージが込められています。たとえば、「ありふれたもの」「何でもないようなこと」の中にこそ、本当の豊かさや喜びがあるという、スピッツが一貫して歌い続けてきたテーマが強く感じられます。

「大好物」は、派手さはないものの、聴けば聴くほどじんわりと心に染み渡るような魅力があります。日々の忙しさの中で見過ごしてしまいがちな、身近な幸せを再認識させてくれる、そんな安らぎと肯定感を与えてくれる楽曲と言えるでしょう。映画の主題歌として、作中で描かれる登場人物たちの日常と心情にも寄り添い、楽曲の持つ温かさをさらに引き立てています。

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