月刊セレクト・オレスペシャル2025年11月号

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月刊セレクト・オレスペシャル2025年11月号

2025年10月25日

月刊セレクト・オレスペシャルは、オモシロ記事工場のワタナベミツテルがお送りする厳選音楽プレイリストです。

今月も、巷で話題になった曲から、季節にぴったりの名曲までを集めてSpotifyのプレイリストとその楽曲のYoutube動画解説をご用意しました。

#曲名アーティスト
1赤黄色の金木犀フジファブリック
2金木犀の夜きのこ帝国
3クリープハイプ
4ランデヴーシャイトープ
5JANE DOE米津玄師,宇多田ヒカル
6ひかりのディスコCAPSULE
7PRECIOUSMEG
8Highway Star,Speed StarCymbals
9DaisyStrawberry Machine
10優しいあの子スピッツ
11丸の内サディスティック椎名林檎

楽曲解説

① フジファブリック – 赤黄色の金木犀

【アーティスト紹介】

フジファブリックは、1999年に結成されたロックバンド。初期のボーカル・志村正彦が描く、叙情的で日本的な四季の風景を切り取った歌詞と、独創的なメロディセンスが魅力です。彼の死後も、残されたメンバーがその世界観を引き継ぎながら、進化を続けています。

【楽曲解説】

本作は、秋の代名詞である金木犀(きんもくせい)の香りをテーマにした、フジファブリック初期の代表曲です。「赤黄色」という独特の色の表現が、単なるオレンジ色ではない、郷愁を誘う金木犀の香りを視覚的に錯覚させます。

「いつの間にか地面に映った 影」や「残りの月」といったフレーズは、秋の感傷と、過去に囚われながらも未来へ歩き出そうとする主人公の複雑な心情を見事に描き出しています。金木犀の香りが、過ぎ去りし人への想いを蘇らせる、秋の夜長に寄り添う名曲です。

② きのこ帝国 – 金木犀の夜

【アーティスト紹介】

きのこ帝国は、2007年に結成された、叙情的(じょじょうてき)な歌詞轟音(ごうおん)ギターサウンドが特徴のロックバンド。ボーカル・佐藤千亜妃の透明感と力強さを兼ね備えた歌声が、都会の孤独や青春の痛みを文学的に描き出し、多くの共感を得ました

【楽曲解説】

フジファブリックに続いて、今月は「金木犀」をテーマにした楽曲をセレクト。この曲は、秋の夜に漂う金木犀の香りをきっかけに、昔の恋人との思い出が蘇る夜を描いています。

「だいたい夜はちょっと感傷的になって金木犀の香りを辿る」という冒頭の歌詞が示すように、電話をかけるか、かけないか、会いたいか、会いたくないかという、忘れられない過去の恋人への未練と葛藤が、静かでエモーショナルなサウンドに乗せて歌われます。切なくて儚いメロディーが、過ぎ去った青春の輝きを思い出させる一曲です。

③ クリープハイプ – 栞

【アーティスト紹介】

クリープハイプは、2001年に結成された4人組ロックバンド。ボーカル・尾崎世界観の、日常の細部や、誰もが抱えるネガティブな感情を鋭く切り取った歌詞と、特徴的なハイトーンボイスが熱狂的な支持を集めています。

【楽曲解説】

この曲は、別れの瞬間に言えなかった言葉や、心に残る未練をテーマにしています。タイトルにある「栞」は、二人で築いた時間や思い出、そして主人公の心の居場所を教えてくれる羅針盤のような存在として描かれています。

「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」という正直で切実なフレーズや、「この気持ちもいつか 手軽に持ち運べる文庫になって懐かしくなるから それまでは待って地面に水をやる」という比喩表現は、別れの痛みを乗り越えようとする主人公の、繊細で力強い心情が伝わってきます。

④ シャイトープ – ランデヴー

【アーティスト紹介】

シャイトープは、2022年に結成された、神戸発の3人組ロックバンド。甘く、どこか切ないボーカルと、失恋後の男性の揺れ動く感情をストレートに描き出した歌詞で、瞬く間に若者を中心に大きな話題となりました。

【楽曲解説】

フランス語「待ち合わせ」「逢い引き」を意味する「ランデヴー」。この曲は、失恋直後の男性の、彼女への未練と、喪失感によって生活がままならないほどの絶望が描かれています。

「人に愛されることで愛とはどういうものかを知るのであれば、僕は君が愛してくれたお陰で愛を知った」という真っ直ぐなフレーズが、愛の尊さを物語ります。彼女を失い「芋虫」のように無気力になった主人公が、それでも「退屈な人生を何となく生きるよりは価値がある」と自嘲気味に語る様子が胸に迫る、ミディアムバラードです。

⑤ 米津玄師,宇多田ヒカル – JANE DOE

【アーティスト紹介】

日本の音楽シーンを牽引する二人の天才、米津玄師と宇多田ヒカルによる、まさかのコラボレーションが実現した一曲。

【楽曲解説】

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』エンディング・テーマとして書き下ろされた楽曲で、米津玄師が作詞・作曲を手掛け、宇多田ヒカルが歌唱で参加しています。「JANE DOE」とは、身元不明の女性を指す英語の慣用表現。

米津玄師の生み出す退廃的でメランコリックなサウンドスケープに、宇多田ヒカルの風のように吹き抜ける歌声が乗り、聴く者を非日常の世界へと誘います。二人の才能が奇跡的に融合した、2025年を代表する話題作です。

⑥ CAPSULE – ひかりのディスコ

【アーティスト紹介】

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CAPSULEは、中田ヤスタカと、こしじまとしこによるユニット。近未来的なエレクトロサウンドを基調に、ポップで中毒性のあるメロディを融合させ、日本のテクノポップシーンを牽引し続けています。

【楽曲解説】

本作は、映画『シドニアの騎士 あいつむぐほし』の主題歌として書き下ろされました。CAPSULEらしいフューチャリスティックなシンセサイザーの音色と、ディスコティックなグルーヴが心地よいナンバーです。

ボサノバのようなコード感と、ジャズのようなおしゃれ感を持ちながら、未来感のあるサウンドに仕上がっており、聴く者に光あふれるディスコで踊っているかのような感覚を与えます。

⑦ MEG – PRECIOUS

【アーティスト紹介】

MEGは、2000年代のファッションアイコンとしても知られるアーティスト。中田ヤスタカプロデュースのもと、フレンチポップとエレクトロを融合させた独自のスタイルを確立し、2000年代後半から日本の音楽シーンで注目を集めました

【楽曲解説】

中田ヤスタカが手がけた本作は、MEGの持つクールさとポップさが絶妙にブレンドされた楽曲です。ミニマルながらも洗練されたエレクトロサウンドと、MEGのスタイリッシュなボーカルが、都会的でグルーヴィーな空間を生み出します。週末の夜に聴きたい、心を躍らせるダンスチューンです。

⑧ Cymbals – Highway Star,Speed Star

【アーティスト紹介】

Cymbalsは、1997年に結成され、2003年に解散した3人組バンド。渋谷系ムーブメントの末期に登場し、ジャズやボサノバ、フレンチポップなどの要素を取り入れた、洗練された都会的なサウンドが特徴です。

【楽曲解説】

高速道路を駆け抜けるような疾走感と、スタイリッシュなグルーヴが魅力のCymbalsらしい一曲。「Highway Star」と「Speed Star」というタイトルが示す通り、夜のドライブにぴったりのサウンドです。

メロディのフックと、軽快なリズム隊の演奏が都会の夜景を思わせ古き良きポップスの要素を現代的に昇華させた、彼らの音楽性の高さを感じられる名曲です。

⑨ Strawberry Machine – Daisy

【アーティスト紹介】

Strawberry Machineは、名古屋在住の女性おかべあきらによる一人エレポップユニットです。
心惹かれるウィスパーボイスが特徴で、1999年にカセットでデビューしました。
国内外の注目アーティストがプロデュースに参加したアルバムもリリースしており、スローペースながら活動を続けています。

【楽曲解説】

インディーズシーンで活動するバンド、Strawberry Machineによる楽曲。リスナーに安らぎを与えるような、優しく温かいメロディが心に残ります。日常の些細な幸せを大切にするような、等身大の歌詞が多くの共感を呼ぶでしょう。シンプルなバンドサウンドの中に、確かな表現力とメッセージが込められた一曲です。

⑩ スピッツ – 優しいあの子

【アーティスト紹介】

スピッツは、1987年に結成されて以来、独自の詩世界と、草野マサムネの透き通るような歌声で、世代を超えて愛され続ける国民的ロックバンド。ノスタルジックで温かいサウンドは、日本のロックシーンにおいて唯一無二の存在です。

【楽曲解説】

NHK連続テレビ小説『なつぞら』の主題歌として書き下ろされました。「なつぞら」が描く、厳しい冬を経てみんなで待ち望んだ夏の空、というテーマを背景に、この曲は、困難を乗り越えることの尊さと、希望を歌っています。

「氷を散らす風すら味方にもできるんだなあ」という一節は、害を成すと思っていたものが、実は自分を成長させる糧であったことに気づく、心の持ちようの変化を描いています。主人公が過去の自分や、心の中で大切にしている「優しいあの子」への感謝を伝える、温かいメッセージソングです。

⑪ 椎名林檎 – 丸の内サディスティック

【アーティスト紹介】

椎名林檎は、1998年にデビューして以来、その独創的な音楽性とファッション性で、日本の音楽シーンに多大な影響を与え続けているシンガーソングライター。退廃的かつ文学的な歌詞と、ジャズやロックを融合させた高い音楽性が特徴です。

【楽曲解説】

彼女の代表曲の一つであり、東京での生活、特に丸の内線沿線での日々をテーマにした楽曲です。「報酬は入社後平行線で 東京は愛せど何もない」という、都会で働く若者の虚無感と葛藤を鋭く表現しています。

マーシャルの匂い」「ラット」「ベンジー」といった音楽用語を織り交ぜたサビの歌詞は、退屈な日常を吹き飛ばす「New Way To Fly=最高のぶっ飛び方」を模索する主人公の姿を描いています。おしゃれなコード進行と、日本語のグルーヴを最大限に活かしたリズムが、彼女の確立した世界観を象徴するナンバーです。

こちらは、全部の曲を纏(まと)めたSpotifyのプレイリストです。スマホやパソコンでぜひお気に入りに登録をしてください

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