今月も厳選音楽プレイリスト、月刊セレクト・オレスペシャル2026年8月号をご用意いたしました。
今回は、夏の暑さや疲れを吹っ飛ばすべく、ダンスやポップ、ロック色の強いナンバーを10曲選びました。
| トラック | アーティスト名 | 曲名 |
| 1 | サカナクション | ネイティブダンサー |
| 2 | 岡村靖幸 | 愛はおしゃれじゃない |
| 3 | ハナレグミ | 家族の風景 |
| 4 | フラワーカンパニーズ | 深夜高速 |
| 5 | くるり | I Love You |
| 6 | RADWIMPS | セプテンバーさん |
| 7 | 10-FEET | アオ |
| 8 | Suchmos | STAY TUNE |
| 9 | KYONO | THE WAY feat.Kj (Dragon Ash) |
| 10 | LOW IQ 01, 細美武士 | Delusions of Grandeur |
1. サカナクション「ネイティブダンサー」
生音のバンドアンサンブルと冷涼なクラブサウンドの境界線を軽やかに飛び越える、サカナクション初期のダンスナンバー。山口一郎の紡ぐ文学的かつ乾いた日本語のフレーズが、洗練されたビートの上で鮮烈な化学反応を起こしている。ただ踊るだけではない、胸の奥の切なさをあぶり出すような独特のグルーヴは、いつの時代も色褪せない。夜の高速道路を流したくなるような、スマートで中毒性の高いキラーチューン。
2. 岡村靖幸「愛はおしゃれじゃない」
日本が産んだ生けるファンク・マエストロが放つ、甘さとほろ苦さが同居した極上のポップ・ナンバー。骨太でうねるようなベースラインとダンサブルなビートの上に、リアルで生々しい恋愛の機微がこれでもかと詰め込まれている。カッコつけているのにどこか不器用、そんな人間臭さ全開のロマンティシズムこそが岡村ちゃんの真骨頂。リスナーの心を否応なしに躍らせ、少しだけメロウな気分に浸らせる圧倒的な色気に満ちている。
3. ハナレグミ「家族の風景」
アコースティックギターの柔らかなストロークと、すべてを包み込むような永積崇の圧倒的な歌声が染み入る名曲。特別な事件が起きるわけではない、何気ない日常のワンシーンや遠く離れた家族への想いが、飾り気のない言葉で綴られている。聴いているだけで、遠い日の記憶や実家の食卓の匂いがふっと蘇(よみがえ)るような不思議な魔力がある。トゲトゲした心を優しく解(と)きほぐしてくれる、時代を超えた心の処方箋だ。
4. フラワーカンパニーズ「深夜高速」
日本のロック史に燦然と輝く、フラカン真骨頂の泥臭い不朽の名曲。華やかな流行の裏側で、「生きていてよかったの?」という誰もが抱える剥き出しの孤独を、ガムシャラなロックンロールに乗せて叫び続ける。洗練とは程遠いかもしれないが、だからこそ聴き手の魂を直撃し、明日へ向かうための泥だらけの勇気をくれる。傷だらけの夜にこそリスナーの背中を強く叩いてくれる、生涯必聴の最高傑作。
5. くるり「I Love You」
タイトルに掲げられた普遍的すぎるテーマを、くるりならではの独自の視点と美メロで昇華させた珠玉のナンバー。豊かなアコースティックの響きとメロウなアンサンブルが織りなす空間には、ただ甘いだけではない人生の機微やリアルな体温が満ちている。決して派手な曲展開ではないものの、聴けば聴くほどに味わいが増していくスルメのような曲。日常のなかにひっそりと転がる愛おしさをそっとすくい上げてくれるような、優しさに満ちた一曲。
6. RADWIMPS「セプテンバーさん」
夏の終わり、季節が移り変わる瞬間の切なさと疾走感を爆発させたRADWIMPS初期の名曲。野田洋次郎の圧倒的な言葉遊びと、エモーショナルに疾走するバンドサウンドがガッチリと噛み合い、青春のきらめきを鮮やかに描き出す。過ぎゆく時間への愛おしさと、どうしようもない焦燥感が入り混じる独特の空気感は、いつ聴いても当時の自分を引きずり出すような強い引力を持っている。聴き終わった後に爽やかな風が通り抜けるような青春のマスターピース。
7. 10-FEET「アオ」
京都のライブシーンを泥臭く駆け抜けてきた3ピースが鳴らす、魂を揺さぶるエモーショナルなキラーチューン。パンク、ハードコアのルーツを感じさせる荒々しい疾走感の中に、思わず拳を突き上げたくなるキャッチーなメロディが美しく同居している。胸の奥に眠っていた熱い感情や、仲間と駆け抜けたあの頃の記憶を一気に呼び覚ますような圧倒的な爆発力がある。ライブハウスのフロアの真ん中で聴いているかのような熱量が、スピーカー越しに突き刺さる。
8. Suchmos「STAY TUNE」
日本の音楽シーンの地殻変動を起こした、現代の東京のストリートを体現する特大ヒット・ナンバー。アシッドジャズやR&Bを下敷きにした、圧倒的にスタイリッシュで気だるいグルーヴと、Yonceの色気あるヴォーカルが絶妙なバランスで絡み合う。都会の夜のネオンが目に浮かぶような洗練されたサウンドスケープは、当時のリスナーのライフスタイルそのものをアップデートさせた。色褪(あ)せることのない、現代シティポップの金字塔。
9. KYONO「THE WAY feat.Kj (Dragon Ash)」
元THE MAD CAPSULE MARKETSのフロントマンKYONOとDragon Ash Kjが放つ、狂気とスピード感が支配するハードなミクスチャー・チューン。重厚なギターリフとデジタルなハードコア・ビートがガッチリとスクラムを組み、リスナーの闘争心を容赦なく叩き起こしていく。ベテランでありながら一切衰えを知らない、むしろ深化し続ける攻撃的なシャウトと先鋭的なサウンドメイクに圧倒される。日常の退屈や停滞感を一撃で粉砕してくれる、極上のエネルギー・ロック。
10. LOW IQ 01, 細美武士「Delusions of Grandeur」
日本のメロディックパンク・シーンを牽引してきたレジェンド2人がガッチリと手を組んだ、ロックファンのロマンが詰まった共演ナンバー。LOW IQ 01の生み出す疾走感あふれるベースラインと、細美武士のエモーショナルでどこか哀愁を帯びた歌声が融合し、聴く者の胸を熱く焦がす。洗練されたテクニックよりも、剥き出しの初期衝動と絆が生み出す圧倒的な熱量がここにある。ライブハウスの最前列で汗を飛び散らせながら聴きたくなる、魂のパンク・ロック。
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