小さい頃は、ケッタ(自転車)でコロコロその辺を友達と転がっていた。
僕もいい年になり、近所の子たちは、だいたい友人の子どもなので、ワイワイ、ギャーギャーしてても、微笑ましく思う。
よくどこのまちのため池にも『あぶない』って看板がある。
僕らのまちにもその看板のある池があって、30年前くらいに僕が「あぶな池」と名付けた。近所の子たちでその池を「あぶな池」と呼ぶようになった。その後、後輩が「あぶな池に入ると2度と出てこれなくなるらしい」と言い伝えた。
そしたら、30年も経った今でも近所の子たちが、まだその池のことを「あぶな池」と呼んでいることを知った。
『お父さんから、あぶな池で遊んではいけません。って教えてもらった。2度と出れなくなるんだって。』
ふふって笑ってしまったじゃなの。言い伝えを守るわが町の子たちを大切にしようと思った。