名古屋の大型家電量販店のエスカレーターを上がると、そこはまるで未来都市のようだった。キラキラと光る電化製品たちが、私を異世界へと誘う。中でも、iPodのディスプレイに映し出されるカラフルなアイコンは、まるで宝石のように輝いていた。バイト代を握りしめ、店員さんに相談しながら、慎重にiPodを選び取った時の高揚感は、今でも鮮明に覚えている。
ちょうど、MDウォークマンも壊れていたので、買い替える音楽リスニングのための道具が欲しかった。
まだ、就職決まってないけど、iPod欲しさのためだけにNPOでバイトしよって行動に移した記念品なんだ。
2004年~2006年頃、音楽プレーヤーといえばMDウォークマンが主流でしたが、iPodの登場は音楽の楽しみ方を大きく変えました。両者を比較することで、iPodがいかに革新的な存在であったかが分かります。
容量と利便性
MDウォークマン: 1枚のMDに収録できる楽曲数は限られており、アルバム単位で持ち歩くのが一般的でした。曲の追加や削除には時間がかかり、プレイリストの作成も手間がかかりました。
iPod: 大容量のハードディスクを搭載し、数千曲もの楽曲を収納可能。iTunesとの連携により、パソコンで簡単に曲の管理やプレイリストの作成が行えました。
音質
MDウォークマン: 高音質なデジタル音源として評価されていましたが、MDディスクの特性上、繰り返し再生することで音質が劣化する場合がありました。
iPod: MP3形式の圧縮音源が主流でしたが、高ビットレートのMP3を選択することで、MDウォークマンに匹敵する高音質を楽しめました。
デザインと携帯性
MDウォークマン: 機能重視のシンプルなデザインが多く、ポケットに収まるコンパクトなモデルも存在しました。
iPod: スタイリッシュで洗練されたデザインが特徴で、ファッションアイテムとしても人気を集めました。小型軽量なモデルもあり、携帯性も高かったです。
その他の機能
MDウォークマン: ラジオチューナーを搭載したモデルもあり、ラジオ番組の録音も可能でした。
iPod: フォトビューアー機能を搭載したモデルもあり、写真も楽しむことができました。また、一部のモデルではビデオ再生も可能でした。
iPodがもたらした変化
音楽の楽しみ方の多様化: プレイリストの作成や、ランダム再生など、音楽の楽しみ方が大幅に広がりました。
デジタル音楽市場の拡大: iTunes Storeの登場により、デジタル音楽の購入が手軽になり、音楽業界全体の構造を変えました。
音楽プレーヤーのデザインの多様化: iPodのデザインを参考に、様々なメーカーから個性的な音楽プレーヤーが登場しました。
まとめ
iPodは、大容量、高音質、そしてスタイリッシュなデザインという3つの要素を兼ね備え、音楽プレーヤーの概念を大きく変えました。MDウォークマンが提供していた機能に加え、iTunesとの連携による高い利便性や、多様な機能を搭載することで、ユーザーの音楽体験を大きく向上させました。
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