僕は、キッチンタイマーを生活のあらゆる場面で使うようになってから、家事に強くなった。
もっぱらめんどくさがり、かつ几帳面な性格なので、生活のあらゆる場面で「まっ、いいか」と思ってしまえば、几帳面な性格は何も機能しなくなり、何もせずに時間だけが過ぎていくのである。
44歳になり、花嫁さんも現れずに実家暮らしで、親が70歳を超えたいま、家事をしなければ家は回らない。
でも、あれもこれもという家事を習慣化して完璧にこなせるようになるまでには正直時間がかかったし、キッチンタイマーを多用するようになるまでは、得意ではなかった。
たまたま、昔の仕事の時に研修で京都へ行った時に、お世話になった人が愛用していたキッチンタイマーをいいなと思いを同じタイプのものをヨドバシ.comで取り寄せたことがあった。それを生活のあらゆる場面で多用するようになったら、生活のあらゆることは苦手から得意になった。
家事の大半は、ほぼ機械がやってくれることが多いし、料理も得意なのだが、「何ができないか、不得意なのか」を逆に考えたら、時間がかかることに対して、それを待つことができないということが一番のネックであった。
大事なことなので、もう一度、ポイントを言うと。
僕は、キッチンタイマーを生活のあらゆる場面で使うようになってから、家事に強くなった。
例えば、お湯を沸かすということに対して、1リットルの水をやかんで沸かすのに3分ほどかかるとして、3分間やかんの前で待つことができない。
3分、その場を離れてしまったら、やかんの存在を忘れて、家でボヤ騒ぎになる。
でも、キッチンタイマーで3分図って、その3分間ほかのよそごとをしてよくて、3分後に火を消すだけという単純な作業だとしたら、こなせるし、安全だ。
例えば、家のお風呂を満タンにするのに15分かかるとして、キッチンタイマーで15分図って、15分間ほかのよそごとをしてよくて、15分後に水を止めるだけという単純な作業だとしたら、ぜんぜんやれるし、これができないとお風呂に入れない。
3分かかることや、15分かかることをその場で待つということは、かなりストレスなので、キッチンタイマーを利用して、最初と最後だけをこなすということになる。
結局家事をするときは、最初にスイッチを入れたり、蛇口を捻(ひね)ったりするだけで、その後にスイッチを切ったり、蛇口を閉めたりするだけなので、そんなに苦痛にならなくなった。
最近は、1人1台スマホを持っていて、それにもタイマーのアプリがあったりするのだけど、それを利用することもいいと思うが、キッチンタイマーに時間を任せるという作業をすることのほうが、いま3分お湯を沸かすことをしていることや15分お風呂の水を入れてるという、よそごとをしていても、タイマーが鳴った時に「あっ、コンロの火を切らなきゃ」、「お風呂場の蛇口を閉めなきゃ」と瞬時に思い出すことができるので、マイキッチンタイマーは持っていたほうがいい。